ここの所、我が家では"大改造ビフォーアフター"の"なんということでしょう(棒)"が流行(笑)
最近は狭小住宅にとんでもないギミック家具の組み合わせばっかで"そのリフォーム
リフォーム片岡篤史どうよ?"としか言いようが無い。毎回思うんですけどリフォーム前の山ほどの荷物はどこ行ったのよ?
今年に入ってから読んだ本達。
"果てしなき流れの果に"小松左京 角川文庫340円(*昭和49年のお値段デス。生まれてねぇ)
SFジャパンで特集組んでたので再(×N)読み。番匠谷教授は結局どないなったのか何度読んでも分からん(笑)左京御大は風景の描写がムチャムチャ上手いです。生駒山麓にちょっと憧れちゃうわ。
"渋谷一夜物語"山田正紀 集英社1800円
で、神狩り2が今月出ないであろう正紀タソのを。こちらは短編集。いつも思うんですけど正紀タソは"負け犬"書くのが上手すぎて困ります。今回の負け犬さんは完全犯罪をもくろんだ売れてない作家。立ちの悪い若者に引っかかって逃れる為に"面白い話を語る"のです。おっさんの物語る物語ですな。で、めでたく逃れる訳なんだけどその後のオチが負け犬全開。このオチが無かったら良作の短編集で片付くところでしたわ。最後は笑っちゃいかん状況なんだけど笑って泣いた。笑って泣いて"自分もがんがるからオマイもがんがれ"陳腐な励ましの言葉が出るのはナゼダ。
"やわらかな遺伝子"マット・リドレー 中村桂子・斉藤隆央訳 紀伊国屋書店2400円
原題が"nature via nurture"="生まれは育ちを通して"
"nature vs nurture"="生まれか育ちか"ではないのがミソ。カニミソ食いたい。
"生まれ"と"育ち"は対立するものでも片方だけが正しいものでもない、と手を替え品を替え書いてる本(笑)
筆者は多分どっちかに偏った意見は書かないって決めて書こうとしてるんだけど(で、結論は"生まれは育ちを通して"なんですけどね)ワタクシ的にはちょっと釈然としたものが残っちゃう。面白いんですよ、内容は。"育ち"が幅を利かせた時代には"生まれ"を強調する発見が見つかって立場が逆転する(逆もしかり)ってのが「手を変え品を変え」の大筋なんですけどね。それには非常に納得できるし読み物としても面白いです。でも何がか分からないけど何かが釈然としない。多分自分が"どっちでもない道なんぞナイ"考えだからだと思うんだけどねぇ。
あ"−もう何でこーなんだよー。2回目だけど読み物としては無茶苦茶面白いです。
………………はっ!自分はこれがノンフィクションだから釈然としないのか?……まぁ、「なんかミステリ読んでるようだ」とは思ってたんですけどね………。自分の中の人って色々難しい。ふぅ。